ポジティブにしてお返し

 「あの人がこんなことを言ってたのよ。
ひどいと思わない？」

 「体調がよくないんだ。
自分には、もういいことなんか起こらないよ」

「どうせ、男の人は年齢しか見ないの。
わたしには素敵な恋人なんて現れないわ」



 会話の中でこんなふうに言われたら――。

どうしましょうか？

 「それはあなたの思い過ごしじゃないの？」

「そんなこと、ありませんよ！」

「思い過ごし」とだけ言われたらカチンと来る人もいるし、
「そんなことはない」と言うからには理由を示すべきです。

わたしは、相手がネガティブなカードを出してきたら、

裏側のポジティブな面にして、お返しします。

「言葉数の多い人ではないから、
きっと言い方を間違えてしまったのね。
でも、知ってた？　
あの人の笑顔って、とてもチャーミングなのよ」

 「体調の優れないときに、ご家族がいらして幸せですね。
ご家族と健康に感謝するチャンスかもしれません。
それに、お好きな本もたくさん読めますよ。
今度、おもしろい本をお持ちしますね！」

「そんなこと、ありませんよ。
わたしの知り合いには、50代で結婚した方がいます。
それも複数！　
さあ、どんな人がいいのか宇宙にオーダーしましょう」

 どんな物事にも、明るい面と暗い面の２極が存在します。



 わたしは、ネガティブなところばかりを集中して見つめている方の気を、
パッと明るい面にそらして差し上げたい。

だって、本人が思考する事柄を、
引き寄せながら生きているのですから。

エネルギーを明るい方向にそらすためには、
どんな言葉がふさわしいだろう？

 そう考えるのは、自分の波動を鍛える訓練にもなります。


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初めに言葉ありき

心で感じたことや頭の中で考えていることを音にすると、
「言葉」になります。

想念や思考が言葉になると命を宿し、
それぞれの音が、思いと同じエネルギーを発します。

「あ」には「あ」の、「い」には「い」の持つ力が現れるのですね。

もう、みなさんはよくご存じでしょう。
言葉の霊力、すなわち「言霊」です。

万葉の時代から、「言（こと）の葉（は）」をことのほか大切にしてきた
日本は、とりわけ「言霊の国」という印象があるかもしれません。

（『万葉集』には、「言霊の幸（さきわ）ふ国」＝言霊の霊力が
幸せをもたらす国。つまり日本のこと、と詠まれています）

また、『新約聖書』の中の「ヨハネによる福音書」の第一章には、
次のように書かれています。

「初めに言（ことば）があった。

言は神と共にあった。言は神であった。



この言は初めに神と共にあった。
 すべてのものは、これによってできた。

できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。

この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。
光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった」

初めに神とともに言葉があった。そして、すべてのものは
これによってできた。言葉とは神であり、命（人の光）である――。

わたしには、この解釈がとてもしっくりときます。

引き寄せの法則においては、
「自分がイメージできるビジョンは、宇宙にすでに存在」
していますが、
言葉も同じだと思うのです。

言葉の霊力は、人を守る力も呪う力も持ち得ます。



感謝を伝える言葉、
勇気づける言葉、
思いやる言葉、
愛する言葉、
うれしい言葉。

人を守る美しい言葉をたくさん持っていて、
自然と口にする人は、美しい世界を創造していきます。



引き寄せのパワーを信じる、楽しくて勇敢な言葉を
いっぱい使ってくださいね！

そして自分にも、美しい言葉をたくさんかけてあげましょう。

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