以前、デンマークに住んでいたとき、スカンジナビア諸国で
初めてヒマラヤ登頂に成功した女性と仲よしになりました。
彼女は、魅力的な話をたくさん聞かせてくれたのですが、
中でもとくに印象深かったエピソードがあります。
それは、
「たとえヒマラヤに登頂できたとしても、下山で滑落する人が多い」
という話です。
「ヒマラヤ登頂に成功する一流の登山家でも、
下山時には疲れが出てしまうものなのかしら?」と私は思いました。
しかし、彼女はこう言ったのです。
「なぜかというとね、登頂にだけフォーカスして、
無事に下山するイメージは詳細にしないからなの」
「夢を思い描くときは、
実現した先のことまできちんと前頭葉に焼きつける」
まるで、引き寄せのお手本のような話ではないでしょうか。
あなたはいま、どんな夢を抱いていますか?
「夢が叶った先のこと」も具体的に想像してみましょう。
詳細に思い描けば描くほど、実現するスピードが速まります。
わたしは、これまで情熱を抱いたことがすべて実現していますが、
あえて夢を分析したり、行動の計画を立てたり、
タイミングを決めたりはしません。
わたしがいつもしていたのは、
◇夢のビジョンを「実現した先」まで広げて、
ディティールも詳細に想像して、ときめく◇
◇その想像にふさわしい行動を取る◇
たったこれだけです。
いま思い返してみても、
国際会議の同時通訳者になること、
世界中の人と交流し、おもてなしすること、
2人の子どもを持つこと、
自然が豊かな場所で家族と仲よく暮らすこと、
自分が感動したスピリチュアルな本を翻訳して日本に紹介すること、
講演会やセミナーを開き、著書を出版し、
多くの人に自分の学びを伝えること……。
すべては、予期しない形で実現していました。
幼いときの「ごっこ遊び」のように、なりきってみましょう。
「わたしは海外に暮らしながら国際会議の同時通訳者になって、
華やかな舞台の上で各界の超一級の人たちの話を通訳しています。
見識がぐんぐん広がるエネルギッシュな現場を飛び回りながら、
毎日がとっても充実しています。
また、思考が現実化するといった精神的な話や、
目に見えない世界に通訳者としてたくさん触れるようになります。
家族も応援してくれて、仕事の広がりをとても喜んでくれています」
最初にこんなイメージをワクワクしながら思い描いたとき、
わたしはエージェント登録はおろか、
通訳の専門学校に入学さえしていませんでした。
でも、ワクワクしながら決めていたのです。
「絶対に、そうなる!」って。
想像が創造をします。
あなたは神聖なる創造主です。
あなたの夢の先には、どんな素敵なことが待っていますか?
いつもありがとうございます。
スイスより愛を込めて
